越前岬

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「瀬戸内国際芸術祭」その?小豆島編

福井はここ数日、秋晴れが続いています。


さて、日が空きましたが「瀬戸内国際芸術祭2013」の模様を書きたいと思います。


午後1時。

豊島を後にし、向かった先が隣の島の小豆島


小豆島は、今回開催の「瀬戸内国際芸術祭」の島々の中でも一番大きな島です。

小豆島(土庄港)について、まずは、


小豆島名物「そうめん」

をいただきました。


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そうめんはもちろん、おだしも醤油といりこの風味がとても効いていておいしかったです。



せっかくなので、家のお土産の一つに「オリーブそうめん」を買い、後日家族でいただきました。



そうめんを食べ終え、いつも小豆島に行った際お世話になっている友人に島に着いたことを連絡。

友人と合流して一緒にアート作品を見て廻ることにしました。

友人は、島にいてもなかなかゆっくり見て廻る機会がなかったのでちょうどよかったみたいです。

ここで、我々が見たいくつかの作品をご紹介します。



まずは、ビートたけしさんとヤノベケンジさんのコラボ作品。


「ANGER from the Bottom」


です。


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洞雲山を背景に、古井戸の底から全長8メートル以上の怒りの龍神が水を吹きながら現れるという作品。



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古来より井戸は、霊的な存在が棲む場所として、人間と自然とをつなぐ役割を果たしていました。
ただ、現代ではゴミ捨て場や廃棄場になったりしていて、それに怒って井戸の中に棲む龍神が姿を現すという内容。


加えて、イソップ童話の「金の斧」の中で、欲にかられた2番目の男が湖に意図的に落とした斧が神様の頭に刺さってしまうというものが古井戸に置き換えられたようです。

実にスケールの大きい作品です。






続いては小豆島醤油工業組合内で展示されていたこちらの壁画。



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この壁画は、お弁当などでソースや醤油が入っているポリエチレンの容器で造られています。


壁画で使用した容器の数はなんと


8万個

そして、このグラデーションは容器の中に入っている醤油の濃さで黒や茶・黄など10種類の色瓶を作り、これらを壁に貼り付けたそうです。


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縦3メートル、横16メートルもの大壁画は見るものを圧倒する作品で、一瞬で引きつけられました。




そして、最後に醤油蔵が軒を連ねる醤の郷(ひしおのさと)にある清水久和さんの作品。

その名も

「オリーブのリーゼント」



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実際に見るとこの作品がうまくオリーブ畑にマッチしています。

そして、よくよく本物のオリーブの実に注目してみると実と一緒に葉っぱが上にくっついていて、それがまさに「リーゼント」のように見えてしまいこの作品の表現の深さに驚きました。



まだまだいろいろ素敵な作品が小豆島はじめ瀬戸内の島々に点在しています。

来月10月5日から11日4日までの期間、秋の芸術際が開催されます。

芸術の秋。気候も良いのでゆっくり芸術作品を見に瀬戸内に足を運んではいかがでしょうか。

作品を通してそして、そこに住む人々と触れ合うことでいろいろなことに気付かされると思います。



私も全部の島にはいけなかったので機会があればまた行ってみたいと思います。

仙台日本酒フェスト2013

2020年夏季オリンピックが東京に決まった週末。


東京の人形町にある日本酒と肴の味見バー「嗜(このみ)」さんで蔵元を囲む会を行いました。

当日、参加者の方には11種類のお酒を飲んでいただきました。

3時間の会では、いろいろなご質問、ご感想が聞け楽しい会になりました。

ご参加いただいた皆さま、そして、鈴木店長ありがとうございました。





そして、日曜日には、仙台にて酒のかわしまさん主催の

「仙台日本酒フェスト2013」

に参加しました。


全国から私共含め31の蔵がそれぞれブースを構えました。

そして、1部と2部合計で600人のお客様にご来場いただきとても熱気ある会になりました。



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この会では、秋限定の「純米ひやおろし」や発売前の「完熟秋生」等5品を出品しました。


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今年は、例年に増して「完熟秋生」の減りが早く、加えて、純米吟醸「雪舟」も好評で最後までお酒が持ちませんでした。


来場者の中には、酒のかわしまさんで越前岬を購入してる方もいてブースでお話をする機会がもてました。造り手としては、ダイレクトにお酒の感想が聞けとても勉強になる会でした。


越前岬のブースに来ていただいたみなさまありがとうございました。


そして、川嶋社長はじめ従業員のみなさま大変お世話になりました。
来年もよろしくお願い致します。

瀬戸内国際芸術祭 その?豊島編

九月に入り、酒屋さんや飲食店では「ひやおろし入荷」の看板をよく目にするようになりました。
私共も本醸造と純米2タイプの「ひやおろし」を発売します。このことについてはまた改めてご紹介させていただきます。


さて、先週は

「瀬戸内国際芸術祭」

が開催されている豊島と小豆島に行ってきました。


まず、高松港から高速船に乗って豊島に向かいました。

台風と秋雨前線の影響で朝から雨が降っていましたが、豊島に着く頃には雨も小降りとなり島内の移動中は傘を挿す必要もないくらいでした。


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ここ豊島は、昔から農作物や海産物が豊富にとれる豊かな島です。

そして、島には瀬戸内海の原風景を残すスダジイの森もあります。
そんな自然豊かな島に、


「豊島美術館」

があります。


そこには、アーティスト・内藤礼さんと建築家・西沢立衛さんによって造りだされた


「母型」

という作品があります。


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柱ひとつないアートスペースは、膜のようなコンクリートで覆われたシェル構造で、天井には二箇所の開口部があります。そこから周囲の風・音・光・を内部に直接取り込んでいます。

そんな空間に一歩足を踏み入れてみるととても不思議な感覚になりました。

この内部空間では1日を通して「泉」とよばれるものが誕生しています。

光のあたり具合、時間の経過とともにこの泉はいろいろな表情に変化します。

じっくり泉をみているとまさにあらゆるものが地上に生まれそして育む様子と重なって見えました。

自分がこの作品を通じて思ったことは変なこだわりを捨てまた、一つの答えに執着するのではなく自然をありのままに受け止め目の前にあるものをよいものと考える素直な心が大切なんだと気付かされました。

ひとつの作品から自分の生き方を問われているように感じさせられました。

実に深い作品に出合う事が出来ました。




その他にも豊島ではクリスチャン・ボルタンスキーが人々が生きた証として集めた世界中の人々の心臓音を聴くことができる小さな美術館。



また、ピピロッティ・リストの映像作品が土倉のなかで展開されてました。



どれも興味深い作品ばかりでした。

そして、午後の小豆島(土庄)行の旅客船で豊島を後にしました。


次回は、小豆島編を紹介します。

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