越前岬

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お酒の会&田植え

先週は、夏の限定酒の瓶詰やお酒の会等なにかとバタバタしていた一週間でした。

さて先週の金曜日、大阪の5つ星ホテル・ハイアットリージェンシー大阪の中にある日本料理のお店「彩」さんにてお酒の会がありました。


今回は、30名を越すお客様がご参加してくださいました。日頃から日本酒をよく飲まれている方が多く私共もいろいろ勉強させていただきました。



この会では、5種類のお酒を出品しました。また、コース料理のメニューにも竹田の油あげを使った料理や鯖のへしこをだいこんと挟んだ一品が出たりと福井の食材を使った料理も多かったです。最後のデザートには越前岬の酒粕が入った酒粕アイスもありました。



参加したお客様からは、「ぜひまた開催してください。」とうれしいお声もいただきました。


今回ご参加いただいた皆様、そして、このような素敵な会に私共を呼んでくださった「彩」の皆様本当にありがとうございました。


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今回の出品酒
1.大吟醸 吟の雫 22BY
2.純米吟醸 中取り生原酒 23BY
3.純米 協会6号火入れ 22BY
4.純米 協会6号生原酒 23BY
5.おり酒 樽底 23BY



そして、日曜日。

この日は25名程の方達と一緒に減農薬・山田錦の田植えをしました。

蔵から車で約40分。山に囲まれたのどかな土地で今年は3反、山田錦を栽培することにしました。

田植えをするのが今回が初めての方も多くまずは、農家の方に植え方を教わりながら作業を開始。

均等な間隔でまっすぐ植えなければならないのですが、なかなか直線に植えることができず、所々蛇行してしまいました[emoji:v-356]

皆さん泥に足をとられながらもがんばっていました。

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田植え後には、参加者全員でバーベキューをして親睦を深めました。



そして、昨日。以前から農家の方が「このへんは夜、蛍がたくさんでるから見にくるといいよ。」とおっしゃっていたので昨日、蛍鑑賞を行いました。

夜8時を過ぎたころから川辺や用水路辺りで光だし、時間が経つにつれどんどん数が多くなりました。
そして、田植えをしたところにも無数の光が交差し合いとても幻想的でした。

これほどの蛍を見たのは久しぶりでした。このようなすばらしい土地でできる山田錦に期待をしつつ蔵に戻ってきました。

蛍が飛び交う田んぼを撮りたかったのですが、うまく写真を撮ることができなくてすみません。


来年は1日通して田植え&バーベキュー&蛍鑑賞会が出来ないか検討してみます。

わごころ放浪記 in大分・臼杵

今回も「わごころ放浪記」の続きをご報告させていただきます。

無事、篠栗四国を結願した翌日、特急電車を乗り継いで到着したのが大分県・臼杵市です。


臼杵市といえば・・・

有名なのが国宝に指定されている「臼杵石仏」です。

自分のなかで数年前から行きたかった場所の1つでした。


臼杵石仏は、阿蘇熔結凝灰岩の岩壁に刻まれた60余体の磨崖仏群です。
彫られたのは、平安時代後期から鎌倉時代にかけてだそうです。
ただ、誰がどのような目的で造ったかは現在でもはっきりとはわかっていません。

また凝灰岩は、軟らかい石質で彫りやすい反面、地下水や表面温度等の変化に弱く壊れやすい特徴があります。
そのため現在は、屋根をつけて石仏を風雨から守っています。


うすき


石仏をじっくり見てみると、一体一体の石仏が立体的に緻密に造られていて当時の職人技の凄さがひしひしと伝わってきました。

これだけの石仏を作り上げるのには何十年もの歳月を要し、その間何人もの人が命を落としたそうです。


いろいろと教えてくださったボランティアガイドさんが、
「今度は是非、雨の日に来るといいよ。」と教えてくださいました。

理由を伺うと、石仏の背景が赤く染まったり、晴れてる日には見えない梵字が浮かび上がってきたり様々な現象が起こるからだそうです。

ガイドさんにその様子を撮った写真を見せて頂きました。
これをみると臼杵石仏が学術的・芸術的に優れていることを改めて思いました。


ここは、仏の世界、魂の世界へと通じていく神秘的な何かを感じさせる場所でした。



そして、もう1つ。

臼杵は、キリシタン大名・大友宗麟が築城した臼杵城の城下町として栄えた歴史があります。

その歴史を今に伝えるのが、

「二王座」
と呼ばれる場所です。

ここは、情緒ある石畳に白壁の土蔵が多く残り、当時と変わらない町割が今もそのまま残っています。

また、寺院も数多く点在し、酒蔵やお醤油蔵、お茶屋などもあり城下町のたたずまいを残す風情ある町並みでした。


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その夜、麺類好きの私としてはご当地(大分県)の麺類を食べておかなくてはと思い、

「だんご汁」

をいただきました。

だんご汁は、小麦粉で作った平たい麺を味噌仕立ての汁にいれたものです。
具は、人参やごぼう、豚肉、こんにゃくなどたくさん入っていました。
何となく山梨県の「ほうとう」に似ていました。
とても美味しかったです。


大満足の大分・臼杵の旅となりました。

続 「わごころ放浪記」 福岡県・篠栗町

ひき続き、篠栗八十八ヶ所巡礼のご報告をさせていただきます。


今回、私が歩いた篠栗四国も様々な見所があります。


まず一つ目が、

篠栗四国の総本山である「南蔵院」です。


こちらには、全長41m、高さ11m、重さ300tのブロンズ製では世界一の涅槃像があります。
実際に近くで見るとすごい迫力でした


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境内には他にも不動明王像やおみやげもの屋さんが並ぶ仲見世通り等があり参拝者で賑わっていました。




二つ目が、

呑山(のみやま)観音寺です。

ここのご本尊である千手観音は、篠栗霊場が開創される以前からこの地に祀られていたそうです。
呑山観音寺は、篠栗霊場の中でも奥の院に次ぐ標高の高い所にある札所でした。
歩いていると緑豊かな篠栗町を体感できる場所です


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三つ目が、

篠栗四国最大の難所、若杉奥の院です。

681mの若杉山は神霊が在す山で千古の老杉と共に「霊峰若杉」といわれてきた霊山です。
手前の札所からさらに2km程山道を歩いたところに奥の院はあります。

遍路道を歩き奥の院の本堂まであともう少しというところに、
奥の院の関所とよばれる「はさみ岩」が参拝者を待っています。


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この岩は、中国の僧がここを訪れた際に念力で押し開いたと伝えられています。
また、この岩は善人しか通ることができない言い伝えもあります

「はさみ岩」には傾斜があり足元もすべりやすくなっています。
鎖を持ちながら大人一人が入れるぐらいの岩と岩の隙間を通りました

私自身なんとか通れたことにほっとして、本堂で感謝を込めてお経を唱え下山しました。




篠栗四国は全長50km〜60km程のところに八十八ヶ所が点在しています。
ただ、前回のブログで書いたように僧のいない観音堂も多くあります。
そのお堂は、「堂守」とよばれる方によって守られています。

堂守さんのおかげで境内はきれいに掃除され、お遍路さんを迎え入れてくれます。
私もある札所では、温かいお声をかけていただき、またあるところでは、冷たいお茶のお接待をしていただきました。

このように多くの人の手によって篠栗四国は慈悲の心で代々受け継がれているんだとわかりました。


この体験は、私の日々の行いを見つめなおすきっかけになりました。
何かをするときに相手の立場になってみること、
他人に対する思いやりの気持ちをもって行動することの大切さを改めて気付かされました。

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