越前岬

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福井が誇る冬の味覚

ひと雨ごとに寒さが増してくるようになってきました。

土曜日、東京から友人が来たので越前岬の飲める飲食店へ行きました。

せっかくこの時期に福井へきたので、アレを食べて帰ってもらわないとと思い
前もって予約しておいたのが・・・


そうです「福井が誇る冬の味覚」


越前がに 
です。


今月6日より解禁になったばかりで私も今シーズン始めていただきました。

越前がにがおいしい理由の1つに、
他県の漁船が帰港までに3日程かかるのに対し、福井県沖は漁場が近く、
日帰りで水揚げされるため、蟹の鮮度が抜群であることがあげられます。


蟹のあしに付いている黄色のタグは福井の漁場で獲れた証です。
ちなみに、お隣石川県で獲れる加能がにには水色のタグが付いています。


さて、お店に付いて「越前岬大吟醸」を飲みながらお刺身等を食べていると、
釜茹でされた越前がにが登場してきました。

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絶妙の茹で加減・塩加減で茹でてあり、肉厚でほんのり甘みもあってホント美味しかったです。
特に、みそは、濃厚でとろける旨さが口の中に広がり絶品でした




ここで越前がにに合うお酒をご紹介します。
それは、こちらです。

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この「越前岬純一絵」は、冷やして飲んでもおいしいのですが、ぬる燗ぐらいで飲んでいただくと
蟹の甘みと見事にマッチするのでおすすめです。

ぜに、お試し下さい。

今日は、至福の時間が過ごせました。      田邊丈路

今年最後の蔵元を囲む会

二十四節気の1つ立冬を迎え、福井も日が暮れるのがますます早くなってきました。

さて、先週末は今年最後の「越前岬を楽しむ会」を

東京・亀戸にあるおでん・炉端焼「絆」さんで開催しました。



今回は、佐々木酒店の佐々木さんと共に、お酒の説明をしたり、参加者の方からの
質問に答えながら会を進めていきました。

多少間延びはしたものの、皆さん和気あいあいと楽しんでいただけた感じでした。


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その後、中締めをし残った参加者の方々とお話をしながら、
お燗名人の佐々木さんが浸けた槽搾り純米酒の燗酒と絆さんのおでんをいただきました。

福井あたりでは食べない「ちくわぶ」「関東すじ」もおいしかったです。
そして特に「だいこん」は、見た目は淡いのに、しっかり中まで味がしみこんでいて
ホント絶品でした。

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素材を生かす為だしはシンプルな塩味で、それがとても優しい味わいにまとまり、
<究極の癒し系純米>をコンセプトに造り上げた槽搾り純米酒との相性が抜群でした。
そのため、ついついお酒がすすんでしまいました。

その後、佐々木さんと今後の会の展開について話し合い、
来年は、一般的な蔵元を囲む会とはひと味違った形で
「越前岬を楽しむ会」を実施することになりました。

みなさん期待してお待ちください!

シンポジウム 「いのちを慈しむ」

11月2日、永平寺禅を学ぶ会主催のシンポジウムが永平寺町の四季の森文化館で開かれ、拝聴してきました。

今年は、「いのちを慈(いつく)しむ」をテーマに
福島県飯舘村の酪農家・長谷川健一さんと小浜市明通寺住職の中島哲演さんの講演でした。


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まず、長谷川さんのお話で印象に残ったのは、
原発事故が起きて、今日までの大変なご苦労もさることながら、
これからの子供たちのことをものすごく懸念されていたことでした。

飯舘村のある女子高校生は、
「自分は結婚できるだろうか? たとえ結婚できても出産はできるだろうか?」と
将来に対する不安な胸の内を話したそうです。

また、今後飯舘村出身ということで子供達が差別に遭わないか不安視されていました。
災害弱者である子供達に我々がもっと目を向ける必要があると思いました。
加えて、長谷川さんは今回の震災・原発事故を教訓として残し、決して風化さえないことを願っていました。

次に話された中島住職は、一人の広島の原爆被害者と出会い、
その方から切実な体験談を聞き、その後住職自身、色々なことを考え・行動してきたそうです。

お話の中で、「原発被害の怖さは、歳月が経たないとわからないことが多く、
また自分の世代で終わるのではなく、子や孫たちに及ぼす遺伝的影響が心配である。」
とおっしゃっていました。

そして、「今年は生き方の転換点にあって、後からくるもののために、
今の我々がどう行動するべきかをもう一度考えなければならない。」
とおっしゃっていました。


今回のお二人の話を聴き、またテーマである「いのちを慈しむ」を考ることで、
自分自身の生き方や行動の仕方を改めて見つめ直す良い機会になりました。

ブッダのことばの一節「慈しみ」の一文に
「目にみえるものでも、見えないものでも、遠くに或いは近くに住むものでも、
 すでに生まれたものでも、これからうまれようと欲するものでも、
 一切の生きとし生けるものは幸福であれ。」 
ということばがあります。

このことばは、今を生きる(生かされている)私達がいま何をしなければならないか。
そんな問いかけに対する1つの答えであるように思います。

便利・豊かさを追い求めるあまり身近にある幸せを見過ごしがちな現代。

大量生産・開発競争に明け暮れているあまり、本当に必要なもの、子孫に残すべきものを
失いつつある現代。

そんな現代だからこそもう一度原点に立ち返り、我々の命は自然によって
生かされているんだと気付かなければいけないと思います。


そして、「足るを知る」ことの大切さ、他のいのちをおもいやり、
自らと同じように他を慈しむ心で、人生をおくり、
地球の生命を子孫に残すことが今を生きる我々の使命であり、
未来の幸福につながると私は思います。


いよいよ今月から酒造りが始まります。
今を大切に、感謝の心をもって、頑張っていこうと思います。       (田邊 丈路)

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