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わごころ放浪記 in福岡・篠栗

ここから「わごころ放浪記」は、霊場巡りの様子をご報告します。


今回の舞台は、福岡県篠栗町(ささぐりちょう)。


まずは、篠栗四国霊場の始まりについてお話したいと思います。

私が訪れた篠栗は、今から1200年前に唐から帰朝した空海(弘法大師)が、若杉山(奥の院)を訪れ、加持修法によって人々を救済した霊験あらたかな土地です。

その後時代は流れ、1835年尼僧慈忍が四国八十八ヶ所を巡拝した帰り、同地に立ち寄りました。
その際、村の者達の困窮を垣間みた慈忍は、その救済を目的に篠栗にとどまり弘法大師の名において祈願を続け、
やがて村に安寧をもたらしたそうです。

このことを弘法大師の利益であるとした慈忍は、八十八ヶ所の創設を発願し、それが篠栗霊場の始まりといわれています。

慈忍は、残念ながら志半ばで亡くなられましたが、その後を継いだ篤信者の藤木藤助が1854年、ようやく篠栗四国八十八ヶ所の形態を完成させました。

今では、小豆島四国、知多四国とならび日本三大四国となっています。



さて霊場巡り1日目。

篠栗町には、博多駅から電車で25分で着きます。

時計を見ると午後2時30分。まずは、情報を集めるべく駅近くの観光案内所へ。

歩き遍路用の地図等をいただき、今度は納経帳を買うため近くのお店に行きました。
そこで納経帳を買い、手荷物も預け準備完了。

そうこうしているうちに午後3時になっていました。

慌てず今日は、行けるところまで行こうと思い歩き始めました。


お遍路さんは札所をお参りし終わると、住職さんに納経をしてもらうのですが篠栗四国では、
僧のいない小規模な観音堂ようなところではセルフで自分が納経する形になっていました。
初めての体験でなかなか綺麗にハンコが押せず苦戦しました。


夕方5時になり今日の巡拝は止め、寝るところを探しました。
初めての場所のため土地勘がわからずもらった地図に書いてあった「観音公園」で野宿することに決めました。



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屋根とトイレ、水がある野宿するには文句なしのところでしたが、食料がカロリーメイト1箱に小さなおまんじゅう1個しか持っていませんでした。まわりにお店もなく、明日は、ここからさらに山を登るのでお昼まではこの食料で過ごさなければならなくなりました。

これも修行ととらえ我慢・・・


思えばこんな事をして9年になるなぁ〜と思いました。


毎年の積み重ねで、自分のなかで「生き方」がなんとなくわかってきた感じがします。


今回もどんな出会い体験ができるのかわくわくしながら眠りにつきました。


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