二十四節気の1つ
「清明」を迎え全国から桜の便りをきく季節となりました。
福井の桜は、まだつぼみの状態です。
さて、今年も協会6号酵母で仕込んだ純米酒を発売します。
ルーキーイヤーだった昨年のお酒は、秋までに生酒が完売し、
火入れ酒も予約以外先月で完売となりました。
皆様ありがとうございました。
予想以上の売れ行きで今年は、少しながら増石しました。
ただ、2造り目となる今年は正直搾るまではらはらしながら過ごしていました。
その最大の原因が
「冷え込み」でした。
今年は、全国的にも寒い日が続いたように福井でも大寒から1ヶ月程とても寒かったです。
この6号純米は、本仕込みが1月31日から始まり、2月3日から6日までは蔵内が1℃と冷え込みその影響から品温を上げたいのになかなか上がってくれない状態になってしまいました
このことから醪の前半で酵母の増殖が遅れとても苦労しました。
蒸し米は固めにしておいたため、醪での溶けは抑えられていたので、
品温を上げる策をいろいろ試みました。
ようやく品温が10℃に到達した9日目あたりから醪の面も良くなってきました。
この時点で昨年の同じ時期と比べ醪経過は2、3日遅れていました。
それでも、急がすよりはこのままゆっくりいこうと決め昨年より2日遅れの32日目に搾りました。
出来上がりは、きゃしゃな線の細いきれいなお酒でした。酸が少したって渋みはあるものの将来性のあるお酒に仕上がった感じでした。
味わいのピークは少し先になると思いますが、搾った当初よりバランスはよくなってきています。
是非、皆さん一度飲んでみてください!