越前岬

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わごころ放浪記 in福江島 その2

福井は、蒸し暑い日が続いています。
引きつづき、わごころ放浪記 福江島編を書いていこうと思います。

福江島を歩いて4日目。

この日は、島の北東部に位置する三井楽半島を歩きました。

半島にある柏崎という場所は昔、遣唐使の最後の寄港地でした。
ここ柏崎の岬を過ぎるとこれから西には、日本の領土も島もありません。

遣唐使たちは、この柏崎を日本本土の見納めとし、決死の覚悟で唐へ渡りました。

その心境を記した空海の名文

日本最果ての地を去るという意味の

「辞本涯」

の碑が柏崎公園に建てられています。







空海が唐へ渡った第16次遣唐使船は、航路途中嵐に遭い、
4つの船のうち第3船と第4船は沈没し、たくさんの留学生が命を落としました。

辞本涯の碑は唐に渡り学んだ人たちの偉業を偲びみ、
遭難して再び日本の土を踏むことができなかった人たちの鎮魂の碑でもあります。
 



東シナ海を背景に辞本涯の碑・お大師様を見ていると感慨深いものがありました。
潮風を感じ、果てしない海をみながら自分の心とむきあえる素敵な時間をもつことができました。

つづく・・・


わごころ放浪記 in長崎・福江島 その1

久しぶりのわごころ放浪記。

今回の舞台は、

長崎県の五島列島にある「福江島」です。

ここへ来た目的は、

「五島八十八ヶ所巡り」をすることです。


1200年前、中国の唐へ航海をした遣唐使が往路の最後に寄港し、
復路の最初に踏みしめたとされるのが福江島です。

そして、弘法大師・空海が唐で学んだ密教を最初に伝えたのもここ福江島です。

そんなお大師様とゆかりのある土地を今回5泊6日で巡礼することにしました。


五島八十八ヶ所は、本四国のように決して立派な寺院ばかりが札所になっているわけでは
ありません。
集落に住む人々が昔から大事に守ってきている地蔵堂や薬師堂も札所の1つになっています。

札所によってはわかりにくい場所にあったり、つい見落としてしまう場所にあったりと少し見つけるのに苦労します。
しかし、中に安置されている地蔵菩薩はとても優しいお顔で微笑みかけてくれました。

五島では、安置されているご本尊をじっくり拝むことができます。
そして、一人でお経を唱えるのはとても心が穏やかになるひと時でした。

そんな地元に息づくお大師様を巡ることで、普通の観光では見えない五島の風景やそこに住む人々の心に触れることが出来ました。

つづく・・・
 

2014年度福井県産山田錦田植え

今月の1日(日)福井市美山地区で山田錦の田植えを行いました。

今年で3回目となる今回は、県内外から20名を超す多くの方々に参加していただきました。

昨年までの2回は雨が降りそうな曇り空でしたが今年は30度を越す真夏日でした。

毎年参加されている人も多くすっかり慣れた手つきで植えていました。

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その後は、バーベキューをして楽しみました。

そこでは初年度に造った純米吟醸酒の生原酒と火入れ酒。
そして、出来たばかりの生原酒と火入れ酒を飲んでいただきました。

参加していただいた皆様、ご指導いただいた農家の松栄様どうもありがとうございました。

一日ですっかり腕と首が日に焼けてしまいました。

「瀬戸内国際芸術祭」その?小豆島編

福井はここ数日、秋晴れが続いています。


さて、日が空きましたが「瀬戸内国際芸術祭2013」の模様を書きたいと思います。


午後1時。

豊島を後にし、向かった先が隣の島の小豆島


小豆島は、今回開催の「瀬戸内国際芸術祭」の島々の中でも一番大きな島です。

小豆島(土庄港)について、まずは、


小豆島名物「そうめん」

をいただきました。


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そうめんはもちろん、おだしも醤油といりこの風味がとても効いていておいしかったです。



せっかくなので、家のお土産の一つに「オリーブそうめん」を買い、後日家族でいただきました。



そうめんを食べ終え、いつも小豆島に行った際お世話になっている友人に島に着いたことを連絡。

友人と合流して一緒にアート作品を見て廻ることにしました。

友人は、島にいてもなかなかゆっくり見て廻る機会がなかったのでちょうどよかったみたいです。

ここで、我々が見たいくつかの作品をご紹介します。



まずは、ビートたけしさんとヤノベケンジさんのコラボ作品。


「ANGER from the Bottom」


です。


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洞雲山を背景に、古井戸の底から全長8メートル以上の怒りの龍神が水を吹きながら現れるという作品。



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古来より井戸は、霊的な存在が棲む場所として、人間と自然とをつなぐ役割を果たしていました。
ただ、現代ではゴミ捨て場や廃棄場になったりしていて、それに怒って井戸の中に棲む龍神が姿を現すという内容。


加えて、イソップ童話の「金の斧」の中で、欲にかられた2番目の男が湖に意図的に落とした斧が神様の頭に刺さってしまうというものが古井戸に置き換えられたようです。

実にスケールの大きい作品です。






続いては小豆島醤油工業組合内で展示されていたこちらの壁画。



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この壁画は、お弁当などでソースや醤油が入っているポリエチレンの容器で造られています。


壁画で使用した容器の数はなんと


8万個

そして、このグラデーションは容器の中に入っている醤油の濃さで黒や茶・黄など10種類の色瓶を作り、これらを壁に貼り付けたそうです。


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縦3メートル、横16メートルもの大壁画は見るものを圧倒する作品で、一瞬で引きつけられました。




そして、最後に醤油蔵が軒を連ねる醤の郷(ひしおのさと)にある清水久和さんの作品。

その名も

「オリーブのリーゼント」



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実際に見るとこの作品がうまくオリーブ畑にマッチしています。

そして、よくよく本物のオリーブの実に注目してみると実と一緒に葉っぱが上にくっついていて、それがまさに「リーゼント」のように見えてしまいこの作品の表現の深さに驚きました。



まだまだいろいろ素敵な作品が小豆島はじめ瀬戸内の島々に点在しています。

来月10月5日から11日4日までの期間、秋の芸術際が開催されます。

芸術の秋。気候も良いのでゆっくり芸術作品を見に瀬戸内に足を運んではいかがでしょうか。

作品を通してそして、そこに住む人々と触れ合うことでいろいろなことに気付かされると思います。



私も全部の島にはいけなかったので機会があればまた行ってみたいと思います。

瀬戸内国際芸術祭 その?豊島編

九月に入り、酒屋さんや飲食店では「ひやおろし入荷」の看板をよく目にするようになりました。
私共も本醸造と純米2タイプの「ひやおろし」を発売します。このことについてはまた改めてご紹介させていただきます。


さて、先週は

「瀬戸内国際芸術祭」

が開催されている豊島と小豆島に行ってきました。


まず、高松港から高速船に乗って豊島に向かいました。

台風と秋雨前線の影響で朝から雨が降っていましたが、豊島に着く頃には雨も小降りとなり島内の移動中は傘を挿す必要もないくらいでした。


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ここ豊島は、昔から農作物や海産物が豊富にとれる豊かな島です。

そして、島には瀬戸内海の原風景を残すスダジイの森もあります。
そんな自然豊かな島に、


「豊島美術館」

があります。


そこには、アーティスト・内藤礼さんと建築家・西沢立衛さんによって造りだされた


「母型」

という作品があります。


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柱ひとつないアートスペースは、膜のようなコンクリートで覆われたシェル構造で、天井には二箇所の開口部があります。そこから周囲の風・音・光・を内部に直接取り込んでいます。

そんな空間に一歩足を踏み入れてみるととても不思議な感覚になりました。

この内部空間では1日を通して「泉」とよばれるものが誕生しています。

光のあたり具合、時間の経過とともにこの泉はいろいろな表情に変化します。

じっくり泉をみているとまさにあらゆるものが地上に生まれそして育む様子と重なって見えました。

自分がこの作品を通じて思ったことは変なこだわりを捨てまた、一つの答えに執着するのではなく自然をありのままに受け止め目の前にあるものをよいものと考える素直な心が大切なんだと気付かされました。

ひとつの作品から自分の生き方を問われているように感じさせられました。

実に深い作品に出合う事が出来ました。




その他にも豊島ではクリスチャン・ボルタンスキーが人々が生きた証として集めた世界中の人々の心臓音を聴くことができる小さな美術館。



また、ピピロッティ・リストの映像作品が土倉のなかで展開されてました。



どれも興味深い作品ばかりでした。

そして、午後の小豆島(土庄)行の旅客船で豊島を後にしました。


次回は、小豆島編を紹介します。

今日のわんこ

イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃の間に産まれた第一子の名前が自分と同じ
「ジョージ」になり、最近イギリスに親近感を持つようになりました。



さて、先週は毎年開催される「南部杜氏講習会」を受講してきました。

講習会は、様々なテーマで1日3講義行われ今回も新しい情報を得ることができとても勉強になりました。

また講習会後は温泉に入り、そして各蔵持ち寄ったお酒を飲みながら夜遅くまで酒造りなどの話で盛り上がりました。中には、年に1度このときにしか会えない人もいてついつい話が長くなってしまいます。



そんな講習会前日、同じ福井県から受講されている蔵元さんと一緒に


わんこそばに挑戦しました。



岩手にはかれこれ9年程行っていますがわんこそばを食べるのはこれが初めてでした。

そば文化の根強い福井で育った自分としては、無様な格好はできないと思いいざ2階の座敷へ。


そこは、異様な熱気でみなさんわんこにチャレンジ中でした。

我々も前掛けをし戦闘モードへ

わんこそばをお給仕してくれる店員さんからわんこのルール説明を受けいざスタート


ちなみにわんこそばはお椀15杯でもりそば1杯分だそうで、男性だと60杯〜70杯が平均だそうです。
そして、100杯いくと木札でできた証明手形があたります。



勢い良くお椀の中におそばが滑りこみ、それを勢い良くかきこむ。



店員さんの「はーい、じゃんじゃん」  「はーい、まだまだ」  「はーい、どんどん」
軽快な掛け声にあわせリズム良くかきこむ。


以前、香川県でさぬきうどんを食べたとき、地元の人が「うどんはのどであじわうんだ」と教わったのを思い出しわんこそばでも実践。


70杯までは余裕があったものの、わんこそばのジャブが徐々にお腹に効いてきました。

まずは、男性平均をクリア。次の目標は100杯食べて証明手形をもらうこと。



少しずつ店員さんとのリズムが崩れてきたものの100杯の大台に到達!


ここからは限界に挑戦。

店員さんの明るい掛け声はかわりませんが、自分は、当初あった笑顔も消え、顔に余裕がなくなってきました。


そして、ついにギブアップ。お椀に蓋をして終了。



結果は、


131杯でした。(もりそば約9杯分)


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ありがたく証明手形を受け取り大満足のわんこそば挑戦でした。

今度までに福井のおろしそばで鍛え、次回は150杯に挑戦しようと思います。


「東屋」さんごちそうさまでした。



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蔵元訪問 in氷見

今週は福井でも一段と暑さが厳しくなってきました。
皆様、熱中症には十分お気をつけください。

6月は、毎週のようにお酒の会や蔵元を囲む会がありバタバタしてました。
ようやくそれもひとだんらくしました。


さて、今週月曜日、富山県の氷見市にある高澤酒造さんに行ってきました。

蔵からは高速を使って約2時間で着くので比較的近かったです。

高澤酒造さんに行くと社長様はじめご家族がお出迎えしてくださいました。
部屋で少しお話をしたあと蔵の中を見せていただきました。


現在、杜氏として酒造りを指揮している龍一さんが、蔵に戻られ一新された製麹室はとても理に適った立派な室で驚きました。


また、仕込み蔵と隣接して佐瀬式の槽も見せていただきました。


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槽を用いて全量搾るのは、富山県内では唯一だそうです。

われわれも槽を使いますが、高澤酒造さんの槽のほうがばらしたり組立てたりする面や、掃除の面など考えて作業がしやすいと思いました。


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蔵を見せていただいた後、きき酒もさせていただきました。

高澤酒造さんのお酒は、派手さを抑えた雑味のない飲み飽きしないお酒でした。
また酸を活かし味に幅を持たせたキレの良いお酒で丁寧な造りがしっかりと味に出ていました。


今回訪問して、設備の面をはじめ、造りや雇用の面などいろいろ勉強させていただきました。

高澤酒造の皆様、ご多忙の中、本当にありがとうございました。

2013 田植え

麦秋の候、福井市内を車で走っていると刈り取りを待つ黄金色した麦畑が目を引きます。


さて、2日の日曜日、蔵元と有志の方々総勢約15人は福井市美山地区で減農薬山田錦の田植え作業をしました。

今年で2回目の田植え作業。農家さんの指導のもとぬかるみに足をとられながらも苗を植え込んでいきました。



今回は大阪から「わさびや」さんの店主・五十嵐さんもご参加してくださいました。

「わさびや」さんは現在商品化している初年度版純吟山田を全国で一番最初に取り扱っていただいたお店です。

朝早く遠方よりご参加ありがとうございました。



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田植え後は、農家の方を含めバーベキューをしながら親睦を深めました。

その席で初年度版純吟山田の「生原酒」「火入酒」「あらばしり」と3種類をみなさんに飲んでいただきました。


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また10月中旬以降に稲刈りを実施したいと思います。
その間の生育状況はブログ内にて報告させていただきます。

今回、ご参加いただいたみなさまありがとうございました。

おじゃったもんせ!

今日の福井は秋晴れでとても心地良い一日でした。

さて、出張報告の続きをしたいと思います。

熊本での催事が終わった翌日、その足で鹿児島に向かいました。

目的は、以前から親しくさせていただいている友人に会うためと、新規取引先を見つけることでした。

現在、九州には福岡と熊本に1つずつ特約店があります。
九州新幹線同様さらなる延伸を目指し鹿児島に行きました。
そして、お伺いした東川酒店の社長さんとお話させていただいた結果、取引させていただくことになりました。
これで「越前岬」が買える県が1つ増えました。


その夜、仕事が終わった友人が今年できた

「かごっまふるさと屋台村」に連れて行ってくれました。

25軒の個性豊かな屋台が並び、それぞれのお店にお客さんがたくさんいてとても活気がありました。

まずは、友人のいきつけのお店「神月(こうつき)」さんに行きました。

ビールで乾杯し串揚げを食べ、その後醤油だしのおでんと1杯200円で飲める屋台村焼酎をいただきました。

そして、もう1軒行こうということで、今度は、「TAGIRUBA(たぎるば)」さんに行きました。

そこで、元気の良い店員さんが我々に「おじゃったもんせ!」と言ってきました。

私は、???何をいってるか全くわかりませんでした。

すると友人が「今店員さんが言ったのは、ようこそ、いらっしゃいませ。を鹿児島弁で言ったんだよ。」と教えてくれました。

普段聴きなれない言葉だけにとても新鮮でした。
現在、「おじゃったもんせ」は何かリズムがいいので福井に帰っても口癖になっています。

このお店では、ぶりしゃぶ、ぶりのあら煮などをいただきそれのお供にここでも屋台村焼酎を飲みました。

どちらのお店もリーズナブルでとてもおいしかったです


友人のおかげで秋の夜長の鹿児島を十分満喫させていただきました


翌日は、少し市内観光をしました。

下の写真は城山展望所からみた桜島です。
この日も噴煙をあげていました。


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そして、こちらは西郷隆盛像で写真を撮りました。

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この像は身長5.257メートル。5.7頭身だそうです。
真近でみると大きいです。


そして、市内を歩いているとこんなかわいいキャラクターがのった看板を見つけました。


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鹿児島は料理もお酒もおいしく、お会いした人も親切でとても素敵なところでした。

取引先もできたし、来年も熊本同様、是非行きたいと思います。

おわら風の盆

9月に入り福井は、朝夕少しずつ涼しくなってきました。
ただ日中はまだまだ残暑厳しい日が続いています。


さて、1日(土)日本酒造組合中央会北陸支部の経営幹部者研修会に出席しました。
この会は、北陸3県持ち回りで開かれ、今回は富山県富山市八尾町が会場でした。

ちょうど、八尾では「越中八尾おわら風の盆」が始まり、町は大賑わいでした。


研修会では中央会副会長さんを講師にお呼びし、日本酒業界の現状とこれからの展望についてのお話をお聞きしました。酒類業界をめぐる環境も日々変わる中で、国内市場における問題や法改正、海外市場での日本酒輸出数量の数移など幅広い観点から業界のお話を聞くことができました。



そして夕方からは、八尾の町にでておわら踊りを鑑賞しました。


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懇親会が始まる前には、天満町支部の皆さんに懇親会会場に来ていただきお座敷でおわら踊りを披露していただきました。個人やツアーではなかなか味わうことのできない贅沢な体験でした。



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今回は懇親会会場が宿泊場となっていたため、結局夜中1時すぎまでおわら踊りを満喫し、おいしい富山のお酒をいろいろ飲むことができ楽しい夜でした。


いつもの研修会とはひとあじ違ってとてもよかったです。


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